• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > ようこそ知事室へ > 記者会見 > 2021年4月13日(火)

ここから本文です。

知事記者会見

2021年4月13日(火)


知事発表項目:新型コロナウイルス感染症関連、令和3年度4月補正予算案の概要(県内観光促進の拡充)、御前崎リサイクルエネルギープラザ整備事業に係る廃止通知書の提出
幹事社質問:知事選
幹事社質問:知事選
幹事社質問:知事選
記者質問:リニア中央新幹線

知事発表項目:新型コロナウイルス感染症関連、令和3年度4月補正予算案の概要(県内観光促進の拡充)、御前崎リサイクルエネルギープラザ整備事業に係る廃止通知書の提出

(知事)

皆様こんにちは。今日は仏滅だそうですが。本日のお花は、青がですね。スプレーデルフィニウムですね。それから黄色いのが、これですねこれは金魚草。それからこれはガーベラ、それから黄色のトゲトゲ、これですかね。これがベニバナということでございます。

さて発表項目でありますけれども、大きく三つございます。

まず、新型コロナウイルス感染状況を踏まえた県民への呼びかけでありますけれども、県内の感染状況について申し上げますと、本県の感染状況は、直近1週間の人口10万人当たり、新規感染者数が4人前後で推移をしております。ある程度落ち着いた状況となっております。また病床占有率は、中部地域におきましては、クラスター発生の影響もあって、4月12日時点で、30パーセントを超えておりますけれども、県全体としては、18.6パーセントとなっておりまして、いずれもレベル3を下回っているということでございます。続きまして全国の感染状況ですけれども、全国の新規感染者数は3月上旬以降、増加が続いております。宮城県、大阪府、兵庫県に続き、4月12日からは、東京都、京都府、沖縄県で、まん延防止等重点措置が適用されることとなりました。神奈川県や愛知県でも、新規感染者数の増加が見られます。また、変異株による感染が拡大しておりまして、大阪府や兵庫県では、その割合が6割から7割に達しております。今後の見通しでありますが、本県感染者の感染経路は首都圏や中京圏など県外からのウイルスの持ち込みが確認されておりまして、変異株では特にその傾向が強くなっております。過去の感染流行の波では、隣接する神奈川県の感染拡大後、大体10日後に、そしてまた、愛知県の感染拡大後、大体20日後に、この本県で感染が拡大するというパターンが見出されております。そうしたことから、今後、この両県等の感染拡大によりまして、本県の感染の拡大が誘発されることが予想されます。今後の感染防止の留意点でございますけれども、従来と大きく変わるわけではありませんが、これから、仕事や学校が休みとなるゴールデンウィークを迎えますので、他県からのウイルスの持ち込みをしないように、まん延防止等重点措置が適用された地域、大都市圏との不要不急の往来は回避してくださるようにお願いを申し上げます。また変異株が多い大阪府、兵庫県との交流は、特にご注意をお願い申し上げます。また長時間、マスク非着用での歌唱によるクラスターが発生しております。基本的な感染防止対策の徹底とともに、マスク非着用での会話や歌唱は、行わないようにしてください。お願いします。

続きまして、新型コロナウイルス感染症に関連しまして、入院病床等の確保についてのお願いでございます。新型コロナウイルス感染症の入院病床の確保につきましては、多くの病院の皆様のご協力によりまして、これまで400床を超える病床を確保してまいりました。国では先月末、第4波への対応として、さらなる病床の確保について要請をしてこられました。国の計算ツールを活用いたしますと、1日の最大新規感染者数を過去最大、これは1月10日、本県の場合、127名でございますが、それの二倍と仮定をしなさいと。そしてそれをベースにして病床数を試算するようにということで、その試算をいたしますと、800床というように算定されます。今後専門家や地域の医療機関と協議をいたしまして、本県の最大の確保病床数を決定した上で、その確保を進めていきたいと、段階的に進めていきたいと、こういうふうに思っております。あわせまして病床の逼迫を緩和するためには、変異株も含め、発症後、10日を経過し退院基準を満たしたものの、他の疾患等のため、引き続き入院が必要な患者さんを受入れる、後方支援病院の確保も必要となります。このため今回、重点医療機関等連絡調整会議を受けて、静岡県病院協会と県との連名により、各病院の皆様に、病床確保に向けた要請をしたところでございます。私からも、ぜひ医療機関の皆様方のご協力をしていただくように、呼びかけるものでございます。よろしくお願いいたします。通常医療との両立という課題はあるところでございますけれども、可能な限りの病床の提供をぜひお願いを申し上げます。

二つ目の発表項目でありますが、令和3年度4月補正予算案の概要に関係いたしまして、県内観光促進策の拡充でございますが、新型コロナウイルス感染症の影響によって、落ち込んだ県内の観光産業を回復させるために、新たに国庫補助制度が創設されました。これを活用して、県内の観光促進策を拡充し、さらなる需要喚起を図ってまいります。このために、4月補正予算案を編成いたしまして、4月16日、この金曜日の4月県議会の臨時会に提出をいたします。具体的に申し上げますと、現在、県民の皆様を対象に実施している、県内宿泊旅行に対する支援の規模を拡大いたしますとともに、新たに県内の日帰り旅行に対する支援。旅行された皆様が県内の観光施設、あるいは土産物店等で利用できる地域クーポンの配布を行うものであります。事業規模に関しましてはかなり大きいものでございまして、宿泊、日帰り旅行を合わせて90万人程度を見込み、予算額は69億8,400万円を計上するものであります。事業開始時期は現時点では、ゴールデンウィーク頃を想定しておりますが、具体的な事業内容や実施時期は、県内の感染状況等を踏まえて判断し、後日改めて公表をさせていただく予定であります。

最後に、環境影響評価条例に基づく、(仮称)御前崎リサイクルエネルギープラザ整備事業の廃止通知書の提出についてであります。去る4月8日、大栄環境株式会社さんの方から、環境影響評価条例に基づく、(仮称)御前崎リサイクルエネルギープラザ整備事業の廃止通知書が提出されました。廃止通知書が提出される前に、全面撤退されることに対して御礼を申し上げたく、私は金子社長さんに、手紙をお送りしましたところ、お返事の手紙をいただきました。金子社長さんからのお手紙には、今回の件は、地元との合意形成が図れず、致し方ないことであったと、志半ばで断念するに至ったことは、率直に残念だが、社会課題の解決に向けて、地域循環共生圏の構築に資する事業に注力していきたいという思いが書かれておりました。また、知事、私ですけれども、と御前崎市長に多大なご苦労をおかけしたことに心からお詫びするとも記されており、大変に謙虚で誠実な内容のものでございました。金子社長さんの事業に対する強い誇りと、社会貢献を果たすのだという高邁な志は、この書簡から感じられたものでございます。大栄環境とされましては、この事業を進める上で、多大な労力と時間を費やされてきたにもかかわらず、事業の全面撤退という、企業として、決して簡単ではない判断をくだされたのは、金子社長が御前崎市民の思い、また御前崎市長の覚悟、これを重く受けとめられたからであると存じます。御前崎市民の皆様にも、大栄環境さんが、市民の声を受けとめ、社会的責任を強く重んじる立派な企業であることが伝わっていると存じます。このようなレベルの高い企業理念を持ってらっしゃる大栄環境さんと金子社長さんに改めて敬意を表したいと。今青天を衝けとやっておりますけれども、論語とそろばんってのがありますが、金もうけだけではなくてですね、倫理感がしっかりしているという、そういう企業であることが、よくわかりました。一方、今回、御前崎市民のいうところの民主主義というものが発揮されたと。民主主義のモデルとも言うべきことではないかと。市長さんが、この御前崎市民の、この民意を体現して、このことに当たられ、そしてまた、それを受けて、金子社長さんは、この企業の社会的責任とでも申しましょうか。そうした、その社会あっての企業であるという観点から、大決断をされたということでございまして、これ美談であるというふうに存じます。以上が私の発表項目であります。

(幹事社)

ただいまの知事の発表項目について質問のある社はお願いいたします。

(記者)

中日新聞です。1点だけ確認なんですけれども、病床確保の関係なんですが、知事、先ほど、ご協力をお願い申し上げるとおっしゃったんですが、これは感染症法、改正された感染症法にのっとった、受け入れの勧告っていう理解でよろしいんでしょうか。

(知事)

そうですね。それでよろしいんですね。

(後藤参事)

健康福祉部参事の後藤でございます。いつもご報道ありがとうございます。知事の呼びかけに関しましては、呼びかけの対象は、県内の病床をもっている医療機関でございます。医療機関の院長先生をはじめ、皆様方に、1床でも多く、コロナ患者様の入院の受け入れ病床の確保をお願いしたい、そういう協力の呼びかけでございます。以上です。

(記者)

勧告ではないっていうことです。まだその前段階っていう理解で。

(後藤参事)

そうですね、病床の確保する、普段50(正しくは、450)床確保しているところを、今後、さらなる感染拡大がもし起こった場合に、600床、800床に向けてですね、今後最大確保病床数がいくつ必要かってことは検討してまいりますが、当面、拡大が必要であるといったご意見を、専門家会議からいただいておりますので、一つでも多い病床の確保を県内の全医療機関に呼びかけて、ご協力のお願いをしていただくところです。

(知事)

勧告ではないということですね。

(後藤参事)

勧告ではございません。ご協力のお願いでございます。

(記者)

SBSです。よろしくお願いします。観光促進策についてお伺いしたいのですが、こちらまだ想定ということなんですけれども、表の一番下のタイムスケジュールを見させていただきますと、宿泊割引は、ゴールデンウィークも適用されるという形になっていて、日帰り割引と地域クーポン、ゴールデンウィーク明けというふうにここではなってます。今、まん延防止が東京も含まれたことで、ゴールデンウィークの観光というのがかなり厳しいんじゃないかと、特に県東部や伊豆の方からはそんな声が上がってるんですけれども。この日帰りですとか地域クーポンもゴールデンウィーク中に適用するとかっていう可能性はあるんでしょうか、そのあたりちょっとお聞かせください。

(知事)

今、そのプログラムを組んでるんですけれども、これは県民が県の宿泊施設等を利用するということに限られておりまして、この総務省(正しくは、観光庁)から、今度降ってきたこの69億円はですね。従って、県外の人には、これ使えないという、そういう条件がついております。

(記者)

なので県内の方もゴールデンウィークにたくさん動いて欲しいというのが、いわゆる観光業の方からそんな声も上がっているんですけれども、そのあたりはいかがでしょうか。

(知事)

これはなかなか難しいところがありますけれども、今回の観光振興策としての、補正予算を組む69億円というのは、これは東京とか大阪とか、そうしたところには、適用されないんですね。比較的安全なところが手を挙げて、そして、この補助金が降ってくるという形になっております。本県の場合、他の県よりも、ずば抜けて多くて69億円と。しかも5月31日までということでございまして、従って、内閣府としては、本県、観光庁ですねこれは、としては、静岡県は、パフォーマンスがいいというふうに判断されてると。我々はそれを受けまして、県民の方々が、県の、いわゆるバイ・シズオカということになると思いますけれども、バイ・シズオカのうち、この財とサービスの、このサービスに関わるところ、ここをですね、利用することのできる特典を、今、いただいてるということでございますので、なるほどゴールデンウィーク、人の出入りがあって三密が避けられない場合もあるかと存じますけれども、しかし、感染防止対策を十分に取りながらという条件の下ではございますけれども、この機会を利用してくださいという、そういう、今回は補正予算になります。

(記者)

そうするとそのいわゆる日帰り割引と、地域クーポンをゴールデンウイークに適用しないのは、いわゆるその感染対策の部分というのも考慮されてるんでしょうか。

(知事)

ここちょっと、今、デザインどうなっている?

(スポーツ・文化観光部 植田部長)

スポーツ・文化観光部長 植田でございます。この日帰り割引と地域クーポンにつきましては、県にとっては新しい制度で、宿泊割引の方は、今もやってるものの延長なものですから、すぐできるんですけれども、ちょっとこちらの方はですね事務的にもですね、今、仕組みを構築しているところです。ですので、最短でゴールデンウィーク明けになるというそういった事務レベルのちょっと都合もあってですね、ゴールデンウィーク明け、やむなくそうなってるということでございます。以上です。




幹事社質問:知事選

(幹事社)

それでは幹事社の共同通信から1問質問させていただきます。6月の知事選告示まで2ヶ月を切りました。この時点で誰も立候補を表明しておりません。知事は、新型コロナウイルスやリニアの問題解決に向けて、臨戦態勢で対応しているということですが、これらの問題が6月以降も長期的に対応していく必要があるのは明らかです。改めて、4期目へ出馬するお考えがあるかを伺わせてください。よろしくお願いします。

(知事)

はい。ご質問ございましたように、このリニアの問題、あるいはコロナウイルスの問題、これが、長期的に対応していくべき必要がある事案であることが明らかでございますので、私は、この4期目に向けて出馬を決意いたしました。

(幹事社)

出馬表明されるにあたって、今おっしゃったコロナやリニアなど、どういった対策方向を呼びかけていきたいですとか思いを教えていただけますでしょうか。

(知事)

はい。これは、最大の今、県が直面している課題でございまして、文字通り臨戦態勢で、取り組んでいるものであります。従って、この思いは同じでございますけれども、しかし、このリニアに関しまして、特に、昨年来から、県の各界各層から、様々な、このリニアに関しての応援メッセージといいますか、応援の言葉が届いております。それは書面でも届いてもおります。そして、それがだんだんと、この3月4月になりまして、この出馬の表明をしてくださいという、そういう、要請と合わさってまいりまして、従って、臨戦態勢としてやることは同じなんですけれども、これを継続して川勝がやるという、そういう意思表明を、早くしてほしいということで、特に先月の先週の火曜日に、半月で、千数百通の出馬要請の署名を集めたということでお越しになられたり、それ以外にも、この署名による出馬要請等々がございまして、この県内、あちらこちらに行きましても、ぜひ、早く出馬表明をして、安心させてほしいという声が強くなりました。そうしたことで、私自身も、出馬表明をしてもやることは同じなんですけれども、差し当たって、これは継続してやることに相成るということから、出馬表明をするということにしたということであります。

(幹事社)

幹事社質問に関して質問のある社はお願いいたします。

(記者)

読売新聞です。今リニアに関していろんな応援の声が届いているということがありました。差し支えない範囲でどういった方々からそういった応援の言葉があったのか教えていただけますか。

(知事)

これは各界各層ですね。例えばですね今日届いたものがあります。こういう手紙があるんですけども、これはですね。明らかに女性からの手紙ですね。「川勝平太様、リニア問題などで様々な意見がある中で6月に行われる県知事選の前に、どうしても知事に伝えておきたいと思い、お手紙を書かせていただきました。国とJRだけのためのリニア中央新幹線。静岡の環境の未来のために川勝知事の今の強い姿勢をとり続けて欲しいです。中途半端で不明確で利益しか考えていないJRに負けないでください。実は私は10年前に川勝知事に何度かお会いしたことがあります。その頃から県や国の政治について興味を持つようになりました。18歳になった今」、ということは、会ったのは8歳のときだったということでしょう。「私には選挙権があります。誠に僭越ながら、川勝知事は6月の県知事選に出馬してほしいと願っております。静岡を守れるのは川勝知事しかいないと思っております。こうして手紙でしか伝えられないことに、もどかしさを感じます。」と、いうふうなこと連ねられてるわけですね。こうした、その要請はですね。散歩をしているときでもそうですし、それから、いろいろな催し物で挨拶に行ったときとか、そうしたところで、市長さん、首長さん含め、各界の人たちから、リニアの問題、水の問題は、これはもう極めて重要な問題だから、決して譲らないで続けてほしいということでございまして、どうするんだと。いやもうそれはもう文字どおり分かっておりますというお返事差し上げてもですね。それならば出馬表明してくださいということに相成りまして、電話が架かってくるし、お手紙もいただくし、署名も届くし、これは、決めなくちゃいけないということで、先週決めまして、そして、なるべく多くの方々にお分かりいただけるようにということで、今日、記者会見の時にですね、出馬を明確にご表明申し上げたいと、いうふうに、皆さんに申し上げまして、今日出馬表明をしたということであります。この問題はですね、コロナもそうですけれども、選挙の場合には、政策を議論し合いますね。県をよくするにはどうしたらいいかと。コロナっていうのはもう政策ではなくて、人々の命に関わっているものですから、この党派とか政策を超えてるわけです。水の問題も一緒ですね。これは命に関わるものですから、従って、党利党略などのようなですね、ものとは違うということでございます。それから、さらに言いますと、この6月の3日に告示がありまして、6月20日が選挙日になってます。ところが、今日、大阪を今、聖火が回っておりますが、6月の23日に、静岡にこの希望の火の聖火が届きます。そして23、24、25と、この聖火が静岡を西から東に、移動していくと、リレーしていくわけですね。これは大変な準備をしてきた経緯があります。そして、それは決して聖火だけのためではなくて、日本が、国際公約として、東京オリパラを引き受けたわけですね。そして、幸運にも静岡県は、自転車競技につきまして、この国際公約を果たす光栄に浴してるわけです。従いまして、この7月から、オリンピック、8月、9月と、パラリンピックがございまして、これはですね、何としてでも、アスリートの方たちがお越しになる、あるいは関係者の方たちがお越しになる時にですね。平和

の祭典として、静岡県として国際公約を果たしたいということで、このオリパラ、そして、コロナ、そしてまたこの水の問題と関わる、また南アルプスの自然環境の方に関わるもの、これはですね、党派を超えた、いわば静岡県民、一丸となって取り組むべき課題であるというふうに思います。従ってですね、私は、これを皆様方からのご要請がございまして、私でよければということで、少しく自問自答しながら、ここまで強く要請されるということであれば、県民の皆様方、すべての方々にですね、今は何とかこの国際的な公約であるオリンピックパラリンピックを無事に成功裏に、限られた環境下ではありますけれども、しっかりとこのやり遂げて、そして、コロナも両サイドにですね、東西両サイドに、感染拡大地域がございます。静岡県はそうした中で先ほどのこの観光振興策も、全国飛び抜けてですね、大変な額が割り当てられてるということもございまして、「バイ・シズオカ」というものも、いわばこの連続線上にこれもできると。むしろ事務手続きがですね、追いつかないということで連休明けになったということでございます。こうしたことも含めて、この感染症対策をしっかりとやり遂げて、このワクチンを皆様方のところにこの届けるということをやると。そしてリニアの問題は、何と言っても、命の世紀、21世紀のこのシンボルとしての南アルプス。これは地球の、あるいは、人類の共有財産だと私は思っております。これをですね、守っていかなくちゃいかんというのは、これは私もやりますから皆様方、どうぞご協力を賜ってですね、一緒にこれを、命を守り、水を守り、生活を守り、そして、この困難を克服して、で、オリパラがですね、まずは聖火を無事にリレーしながら、最後9月のオリンピックパラリンピックの最終日をですね、無事に成功裏に終えるというふうにご協力をお願いしたいという気持ちでいっぱいあります。

(記者)

確認ですけど、党利党略に関係なくということは無所属で出馬されるという認識で。

(知事)

いつも無所属です。はい。

(記者)

以上です。ありがとうございます。

(記者)

日本経済新聞です。よろしくお願います。2点お願いしたいと思います。1点はですね、選挙戦まだ他の候補が出ておりませんけれども、リニアが一つのリニア問題が焦点になってくると思います。知事は昨年の秋に、現状の議論の進行状況を見ると、ルート変更とか、計画の変更というものも考慮すべきだということをおっしゃってますけれども、このお考えというのはこの選挙戦、それからそれ以降の4期目に向かって、向けていく中でも変わりないか、そこの今のお考えを、選挙に臨むにあたって、お願いします。

(知事)

リニアの問題は昨年の4月から有識者会議、ここまで10回開かれてですね、ここで我々専門部会で議論していただいた47項目に絞りまして、すべてこれを議論していただくという、それで進んでいるわけでありますね。そこの中で明らかになってきたことというのは、もちろん5つの約束のうち全面公開が守られていないと、いうこともありますし、座長コメントの問題もございます。そうした中でですね、このリニアそれ自体の、環境に及ぼす影響があるいは水に与える悪影響がですね、看過しがたいものであるということがますます明らかになってきていると、いうふうに思います。従って、今すぐというわけではありませんけれども、この求められて書いたエッセイで申し上げたことはですね。1回立ちどまって考えてみたらどうですかと、いうことですね。今、このコロナ禍の中で、新幹線の利用も激減しております。そうしたものをさらにですね、こう便利にした、夢の超特急このリニア中央新幹線。これで、いわば、4人のうち3人、ほどが、この首都圏と中京圏と、京阪神圏で、累計、占めてるわけですね、そうした、言ってみれば感染ベルトとも今、言えかねないようなですね、言ってもいいような状況になってる。そういうものを、今度本当につなぐんですかと、いうふうにすると、つないではまずいというのが基本的な考え方でしょう。密を避けてくださいってことですからね。そして鬼頭宏先生の人口史の中で、図が書かれてますけれども、人口密度と、この感染とは、相関関係にあると、人口密度が高いところほど、感染しやすいということなんですね。従って、そうした人口密度の高いところを一気にですね、3大都市圏7,000万人を作ってしまうということ。これでよろしいんですか、ということも含めて、私どもにとっては南アルプスの自然環境の保全と、水がしっかりと確保できるかどうかということが47項目にまとめられてるんですけれども、こうしたことについて、相当にですね議論しないと安心できないということが分かっておりますんで、1回ですね、立ち止まる必要があるというふうに思っております。その上で、今申し上げられた、今ちょっと触れられたですね、リニアについての、工程表といいますか、を考え直していいと思います。差し当たってはですね、有識者会議で議論していただくと。それが47項目。本県の専門部会が出したものでありますから、これを持ち帰って専門部会でもう一度、JR東海さんと確認し合うと。それを今度は、地元の皆様方にご理解賜ると、最終的にJR東海との説明が、この、地元の方々のこの理解を得ると。これは赤羽国交大臣がですね、地元の理解というのはもう最終的に、ここがゴールであることはもう言うまでもないということを予算委員会で明言されておりますように、そこに行くという、こういう手続きはありますけれども、こうした手続きも踏まえながらですね、リニア中央新幹線それ自体について、国家戦略といいますか国策として、考え直す時期に来ているっていうのが今の私の考えです。はい。

(記者)

すいません。もう1点お願いします。4期目に選挙を数次で迎えるに当たりまして、これまで富士山の世界遺産、文化遺産登録とかいろいろありましたが、公約的な4期目でこういうふうな政策を具体的に進めたいという、今のリニアやそういった問題もコロナもあると思うんですけれども、4期目に、取り組みたい施策というのを教えてください。

(知事)

もうこれは今のオリパラをしっかり成功させるってことは、スポーツの聖地にしていくということに繋がってまいります。それから、そのコロナの問題は、その医療産業において、静岡県は1兆2,000億円という、この生産額日本一を誇っているということがありますので、これをリーディング産業として育てていくと、いうことがございます。それから、このリニアの問題、水の問題というのは、環境の問題でございますし、環境というのは風景に関わるものでありますから、富士山に象徴されるような、美しい風景のある、この地域をつくっていくということがそれぞれ出てくると思いますが、これは大きな枠組みでありますね。同時にですね、この日本全体としては、この東京一極集中でやってきた、あるいは大都市中心の国づくりをしてきたことに対しまして、こういう集中型が結果的に感染の拡大を広げるということに、事実に照らしますと、今、静岡県が、20代以下から70代以上まですべての世代に渡ってですね、こちらが、一番この住みたいという、地域になっているわけですね。ですから、そういう訪れてよし住んでよしという地域を目指してきましたけれども、それが統計的に表れているので、それに関わるこの安全で安心して暮らせるようなですね、地域づくりをしていこうと。今は、我々の「バイ・シズオカ」が、文字通りこれはこの「バイ・シズオカ」は材とサービスを、域内の県民の方たちによって助けてかつ自分の利益を得るという利他と自利の一体となった運動といいますか、「フジノミクス」というふうに言ってますけれども、もともとはこれは「バイ・シズオカ」だけだったわけですけれども、山梨県さんもですね、これ見事に「グリーン・ゾーン認証制度」ですか、これをなさいまして、お互い助けあっているわけですね。そういう意味でですね、ポスト東京時代といいますか分散型国土を作る時の、理想的な日本人のこの環境と調和した生き方を本県だけでなくて、静岡県、場合によってはですね、その向こうにあります長野県や新潟県も、山の洲というふうに我々称しておりますけれども、そうした地域にも、声を掛けながら広げていって、東京1極集中的な、このライフスタイルをですね、この変える。命と環境の世紀にふさわしい、そういう地域づくりにしていくと、いうことが、この三つの課題の解決をしながら出てくるビジョンということになると思います。具体的にはですね、今、総合計画のこの令和3年度はですね、令和3年ですね、これは最終日(正しくは「最終年度」)になってまして、これを次にステップに上げていくことになります。従って、これは、全体の考え方としては、美しいふじのくにを作っていこうということでございますけど、今そういう理想を語る前にですね、今ここにある危機ですね、クリアプレゼントクライシス(Clear Present Crysis)という、今、そこにある危機っていう訳の方がいいと思いますけれども、原文はクリアプレゼントクライシスというそうですが、この危機をですね、また課題を乗り越えるということが、今の静岡県の県民370万一丸となって取り組むべき課題であると、いうふうに思っております。

(記者)

静岡第一テレビです。多くの期待の声を受けて知事が出馬をされる強い思いが伝わってきました。一方で多選の弊害を心配する声もあるかと思います。4選目ということで、知事がご自身の多選についてどのように思っているのかお聞かせください。

(知事)

はい、もうこれはですね、4年1期でありますのでね、新陳代謝が盛んであるのがいいに決まってます。ですから、それは私の基本的な考え方で、初めから2期をするとか3期をするなどと、1度も思ったことはありません。もともと10年前に立候補いたしましたときにも、そういうご質問がありましたけれども、私に与えられているのは1期4年だけでございますからと、いうことでございました。結果的にですね、この3期の御奉仕する形になったわけですね。今、私も12年も経ちますと、さすがにこの一般論として良いのかなというところがありますが、継続をすることの方が今はですね、とりあえずこの三つの課題、オリパラとそれからコロナとリニア。これをですね、施策を超えておりますのでね。

これまでやってきたこのチームとしてやってきているので、これをしっかり、この継承しながら、解決に向けてやらねばならないということがございまして、多選のこの新陳代謝によって、多選を防ぐいうのがですね、できないことは本当残念に思っておりますけれども、現状そういうことだということです。

(記者)

ご自身が多選についてはそういった考えで今までも思ってたということなんですけれども、多選の弊害が出ないためにご自身に対してなにか、ご自身ので考えてらっしゃる…

(知事)

はい、それはですね、実は多選とか1期だけとかですね関係なしに、申し上げてることでございますけれども、広く会議を興し万機公論に決すと。つまり1人で決めて、これやってくださいというふうに言うんではなくてですね、今ここにいる、この戦略この中で課長だって、今、局長やってる芹澤君とかですね、この方なんか私に対してズケズケものを言われるようになりました。当初は、おとなしかったんですけど、例えば、そうですね、一つ事例で言えば、ワクチンの国産化というのを、私は9回言って9回とも退けられたという、全国知事会で苦い思いをした時がありますけど、やめますと、「七転び八起きはあるけれども九転び十起きなんてないから、二桁はやめます」と言ったら「駄目だ」と。「川勝、続けなさい」と。「なぜですか」と。「正しいことだから」と。「継続は力だ」と、「はいわかりました、芹澤さん」というわけで。こちらの大きい人はですね、もうあの、何でもかんでも言いますよ。それからあちら理論家がいらっしゃるし、私は例えば今日先ほどご説明いただいた後藤君などはですね、もう基本的に彼の言うことを聞いてから決めると、いうふうにしておりまして、広く会議を興し万機公論に決すと。それからもう一つはですね、私の年長になりましたからね、どうしても年長者を敬うという、そういった利点があります。しかしながらですね、それぞれ志を遂げて、人の心が明らかにすると。『各其志ヲ遂ケ人心ヲシテ倦マサラシメン事ヲ要ス』という、五箇条の御誓文の一つにございますけれども、これを心がけております。それから、これは五箇条の御誓文に関わる一番重要なことだと。それから、三つ目にそこにあるのが旧来の陋習を破って、天地の公道に基づきましょうということが言われてますけど。旧来の陋習を破ってよろしいってことだけ申し上げているので。ですから、そういう意味でですね、例えば、当初の10年計画を7年と1ヶ月で終わったわけですね。そういう前倒しでできたのはですね、みんなやる気があるからだと、いうふうに思っております。それからいわゆる公務員八箇条というのがありまして、これは、この公務をやってるときはですね。身に私を考えないと、嘘偽りを言わないと。上にへつらわず下に威張らないと。それから礼儀を失わないと。それからこの、恥ずかしいことはしないと、人の艱難をこれ見捨てないと。それから、情理を、この信念を貫くというのはいいけれども、情理を尽くすと、情けと理論とですね両方をちゃんと持ってやらないといかんと。第8条は、もののあわれを知り人に情けをかけると、これを自分に言い聞かせてですね、やっていると。一番自分に言っているのは、このいわゆる公人三箇条というものでございまして、来る者は拒まず、助力は惜しまず、見返りは求めずと。

これをですね、言い聞かせながらやっておりまして、それが、何て言いますかね、ひとりよがりにならない、歯止めになってるんじゃないかと思っております。

(記者)

SBSテレビです。選挙選に向けてなんですが、現職の知事で公務もあるかと思います。

またコロナ禍の選挙戦になります。どう臨んでいかれるか教えていただけますか。

(知事)

それですね。私も12年もお務めしたのでですね。どういう人間かというのは、皆様方の御報道も預かって、力があってですね、皆様方、御存知ではないかと存じます。今、取り組むべきはこの三つが大きな問題だと、リニアとコロナと差し当たってのオリパラの成功と、いうことがあります。従いましてですね、これに専心するということにしたいと思っております。いわゆるこの政策論争するべき、今、時期ではないんではないかと。これが終わってですね、少し落ち着けば、あれでしょうけども、今は、皆心を一つにして何とかこの危機を乗り越えなくちゃならないという気持ちでおりまして、私自身も街頭に立ってですね、こうだああだと言って、結果的に、クラスターを生じさせたりすることも、ありえますのでね、それはやっぱり避けねばならないと。ですから公務に専念すると、いうのを、一応、今自分に言い聞かせているところであります。

(記者)

ありがとうございます。もう1点なんですが、知事選に向けては、自民党県連が独自候補の擁立作業を続けている中ですが、いまだ公表に至っていないというのが現状です。この現状について、知事はどのように受け止めていらっしゃいますか。

(知事)

そういうことはありえますね。選挙の場合。12年前、自民党ではなくて当時民主党ってのがあったわけですけども、民主党は、1ヶ月ちょっと前まで候補が決められなかったそうですよ。その結果、私が、いわば、他に誰もいないってことで、候補になったという経緯がございますでしょ。ですからですね、世の中には、本当に優れた人がいらっしゃると思いますし、そういう人を常にこの探していくってことがとても大切なことだと、いうふうには思っております。

(記者)

ありがとうございます。




幹事社質問:知事選

(記者)

テレビ静岡です。知事は後に撤回されたとはいえ、4年前の4月の定例会見で、1度は投票率50パーセント割ったら辞職するというような御発言をされていたことがあったかと思います。今、その投票率の正当性っていうんですかねそれについてはどのようなお考えをお持ちでしょうか。

(知事)

全く考えは変わりません。やはり、どのような会議もですね、民主主義ってのは多数決ですから、少数派を大事にしなくちゃいけませんけれども、多数決というのは、全体の少なくとも2分の1以上いないといけないというふうに思うわけです。ですから、どの会議でも、この欠席する人は、この欠席する旨を、この委任状を出してですね、出席者として数えられるというふうに、なってるわけですね。ところが選挙についてはですね、それがないわけです。投票率が仮に数パーセントでもですね、相対的に多数を得た人が、当選するということになると。これは本当におかしいと思います。しかしながら、私はそれを申し上げたとき、最高裁の判決を知りませんでした。最高裁の判決が出ておりまして、京都のどこかでですね、あまりにも投票率が低いと。そして、これは違憲ではないかと、出たところを、違憲とは言えないと。棄権というのも一つの主体的な行動であるから、投票率が低いというのは、棄権者というものが棄権をするという、そういう主体的行動をした結果だというふうにみなすということでですね。極端な場合、100万人の有権者がいるとすると、そして1人は10票、1人は3票を取ったと。10票を取った人がですね、100万人の代表になるという、それが許されてるのが現在の法律です。これは、私はおかしいと思っています。ですから、投票率がこのところ低いですね。これに対して非常に憂慮しておりまして、それは、候補になっている方たちに対する、一種の何て言いますかね、あの人でいいやとか、もうどうでもいいやとかですね、アパシー(apathy)と言いますか、そうした機運があって、無党派層が増えているのもですね、そういうことと関係しているかなというふうに思いますが。基本的な考え方はですね、やはり、最低でもやっぱり50パーセントの投票率がなくてはならんというのが僕の持論でございます。だけど、それは法律ではないということで、それを通すことができないってことですね。はい。

(記者)

4年前の知事選のとき、知事はホップ・ステップ・ジャンプのジャンプに続けたいということで、3選出馬を表明されました。今回4期目、どういう言葉で表現されますか。

(知事)

うん。ホップ・ステップ・ジャンプというのは、上手く言ったもんですね。それに合わせて言うならですね、起承転結ですね。その1期目が起、そして二期目がそれを受けて承と。これ、8年でしたけれども、マニフェストで作ったこの公約をですね、いわゆる総合会議(正しくは総合計画審議会)で練り直しまして、そして平成23年の3月か2月からですね始めたわけです。そして29年か、それで終わっちゃったわけですね。これで起承ですね。その次、転はですね、富士山が世界文化遺産になりまして、それを受けた形で、これ平成26年のことか、この世界クラスを目指しましょうということで、今、富士山が世界文化遺産になってから、現時点で世界クラスの人材並びに資源群が96件になっています。ですから、平成26年から今ちょうど丸8年に間もなく3ヶ月になると。従って、96件というのは、1年で12件以上ということで、ほぼ12件ですね。私が1ヶ月に1回では降ってきてるわけです。これは文字どおりですね、世界クラスの静岡県になったということで、ジャンプにふさわしかったなと思いますが、しかし、ここに来てですね、何とこの着地点をどうするかってことなんですが、何とこの東京的な住まい方ライフスタイルがおかしいということで、この三密を避けなさいというようなことになって、いわゆる分散型国土、これを私はポスト東京時代を開くと言ってたわけですが、そうしたものがですね、現実になりました。だからまさにここは結ですね、起承転結の結と、いうことでございます。はい。

(記者)

で、ただ、起承転結ならば、もうその次はないというふうなことですよね、普通は。

(知事)

ホップ・ステップ・ジャンプも次はありませんからね。

(記者)

静岡朝日テレビです。昨日、浜松の鈴木康友市長が知事選について、立候補することはありえないと否定をされました。知事もニュースをご覧になってるかもしれませんけれども、昨日は明確に否定はされてますが、それに至るまでは、鈴木康友市長、あるいはその周辺に、擁立させる動きもあったと思うんですけれども。この一連の動きが、川勝さんから見てどのようにご覧になったでしょうか。

(知事)

鈴木康友市長さんとはですね、平成19年から、親交を結んでいる方です。私が文化芸術大学の学長をしてた頃に大学の理事をされて、理事だったか、評議員だったか、されておられて、また、大学で授業もしていただいてですね、非常によく知ってる方です。ですから、彼が市長として、今、4期目で、非常に難しい仕事ですけれども、区割りを公約に掲げられておりますね。ですから、これをですね、鈴木さんは、鈴木市長はですね、必ずやり遂げると、私は思っておりました。だけど、途中でそれをですね、この、やめてもよろしいというふうな動きがあったようなんですけども、これは、鈴木さんからすると、康友さんからするとですね、そういうことをする方じゃありませんね。従って、基本的な、やっぱり、自分の市長としての、この後の締めくくりをですね。区割りで、決着をつけたいと思ってらっしゃると思います。そして、私はですね、この区割りには、もう、当初から賛成しておりまして、今、幾つかの複数案が出ておりますけれども、大変関心を持っております。もともと、私も、浜松でこのわらじを脱いだということがございます。従って、それは愛着を持ってるんですね。特に浜松、中でも、天竜区、というところがですね、区割り案の中で、天竜区だけは、いつも、独立してるんですよ。ここは、今、人口も減ってきているし、県議会でも、これが質問で取り上げられております。ですから、私は康友さんに、機会があった時にですね、2、3度ばかり、総合区にするとよろしいと。自治権を少しく高めてですね。この天竜区というものの存在を高めたらどうかと言ったようなこともございました。そんなことで、この2年間で、これ向こう2年間でですね、康友市長さんは、この問題に決着つけられると思いますが、私も、それに対して、もし、どういう立場にしてもですね、応援できるところがあるなら応援したいというふうに思っています。

(記者)

もう1点、伺います。まだ、ちょっと時期尚早かもしれませんけれども、現時点で、川勝さん以外に立候補を表明した人がおらず、もし、このまま他に立候補する人がいないと、静岡県知事選挙で史上初の無投票の可能性がある、ということについてはどのように感じてらっしゃいますか。

(知事)

今はですね、この投票行動っていうのは、それぞれの政策を訴えて、その人柄を知り、また経歴を知り、それで投票するわけですね。ところが、今、静岡県の抱えてる問題はですね、これは、日本の全体の問題にも関わる問題で、しかもそれは党派を超えてると。従って、私は、どの、いわゆる国民政党にも、推薦依頼はいたしません。これは、どっかに、例えば、推薦依頼をすると、その政党が自分の政策を言われると、対立等々、政策論争になりますけども、今はですね、それをする時ですかと。ともかく、この6月の23日から、オリパラの、実際、本県にこの火が来るので、聖火が来るのでですね、その前にクラスターでも起こったら、大阪みたいになりかねない。これまで、今日、(スポーツ・)文化観光部長の植田部長が来てますけれども、スポーツ担当がですね、本当に汗を流して準備してきたわけです。こうしたものがですね、無に帰しかねないと。同じように、おそらく県民の方々も思ってらっしゃると思っておりまして、そこが今、選挙民の方たち、あるいは、被候補者になられる方たちですね、が考えてらっしゃるところじゃないかと。懸命に行動されてる、ようにも思います。つまり、政策論争をしてるときではないなと、いうふうに考えてらっしゃるんじゃないかと、そういうふうに思いますね。

(記者)

仮にですけれども、無投票になってもやむなしというふうにお考えだということですか。

(知事)

これは、もう、わかりませんね。私自身は、7月5日の選挙の、1ヶ月前の6月5日の午前4時にですね、大学の学長を辞任するという。そして、10時からの理事会臨みまして、大学が選挙運動のマシンになってはいけないということを理事会で申し上げて、大変無礼だったので、喧嘩両成敗ですから、自らを成敗する言って辞めたら、その時にですね、一つの政党が私を推されたわけです。そういうことは、1ヶ月前に起こったんですよ。ですから、こうしたことは、皆さん、なにしろ、静岡県、雄県ですから、雄県って素晴らしい県ですからですね。明るい県です。そして、これからやっていくためにいろんな夢を持ってる人がいるということを知ってます。私はそういうものがうまくバトンタッチできればいいなと、そういうふうにいつも思っておりまして、その機会があればね、いいと思うんですけども。ま、ですから、まだ、選挙まで、6月20日まで、ありますからね。

(戦略監)

はい、ほかにはどうでしょうか。

(記者)

中日新聞です。一つ確認なんですけれども、政策論争をしてるような状況ではないっていうお話で、今、おっしゃったリニア、それからコロナ、オリパラ。4年、今後、知事は4年間の任期に挑戦されるということだと思うんですけれども、4年っていう単位で考えると、オリパラは今年に終わるし、もっと、もうちょっと長期的な目線で、公約を、いずれ、用意されるというお考えはないんでしょうか。

(知事)

とりあえず、危機の乗り越え方はですね、新しい出発の仕方を決めるというふうに思っておりまして、仮に、このリニアも、この自然環境を、大切にして、南アルプスに傷つけることをやめようと、いうことになればですね、これは南アルプスの存在感はものすごく高くなります。南アルプスはそれ自体が、3県に跨ってるわけですね。具体的に言うと10市町に跨っております。本県だけで1市1町ですけれども、山梨県に4市町、長野県に4市町村、ございます。そうすると、そこと一緒にやることになりますよね。ですからですね、そうしますと、山の洲(しゅう)を作っていこうと。山の洲(くに)を作っていこうというふうなことにもなっていきます。これは、おのずと、それに繋がっていきます。それから、ラグビーワールドカップも、これは、うちのスポーツ・文化観光部が中心になってですね、高倉君なんかが中心と本当に大成功で、しかも、勝った、というか、勝った相手がですね、さらに友情を深めるという形になりまして、アイルランドとの関係が深まっております。そこは、ラグビーの聖地にしていこうというのが、あるでしょう。今度、サイクルも、サイクリングもですね、サイクリングの聖地にしていくってことで、プロのサイクリングのチームも二つ来ておりますし、いわゆる矢羽根も、どんどん、できてるし、バイシクルピットもどんどん作られてるし。ですから、このそれがですね、スポーツ王国にしていこうと。そうすると、例えば、篠原の野球場をどうするかと。やっぱり、この、単に草野球ではなくて、プロが来た方がいいとかですね、そういう話になっていくと、いうことでですね、やはり一流のスポーツ選手が通るところ、来るところに、あるいは、それを生み出すところになっていこうと。あるいは、その、沼津の高架の問題が一段落しました。

じゃあ、今度、そのあと跡地をどういうふうに使っていくかというようなことがありますね。サッカーなどは、そのうちの一つのあれでしょう。

そうしますと、今のエスパルスの球場はスタジアムが、ちょっと不便だと。混みますからね。それを、じゃあ、どうしましょうかと。こういうようなことがですね、このスポーツ王国をつくっていくということが、ラグビー、それから、また、このオリパラと、いうことで、この世界クラスのものをお受けすることによって、スポーツ王国をつくっていくということになっていきます。そういう意味ではですね。それから、コロナこれらに関しましては、我々は医療産業をリーディング産業に仕上げていくんだと。で、これは山梨県が加わってこられました。いわゆるメディカルデバイスコリドーというのを、長崎幸太郎知事さんが提唱されて、今、国道138号線が、バイパスができまして、この新東名に、直接、繋がるようになってですね。山梨県は、静岡県と本当にこの中部横断自動車道と合わせて、富士山の西側と東側で行きやすくなってきたわけですね。そこがですね、二つ合わせますと、相当強い医療先進県になります。しかも、医療問題は、ご案内のように、今、日本は世界からちょっとバカにされてる形になってます、ワクチン問題で。ですから、やっぱり、これは先進国としてですね、ふさわしくないと。4兆円の毎年赤字を計上してるわけですね。これを国産化していき、かつ輸出産業にしていくということに繋がっていきます。

ですから、今ある危機をしっかり乗り越えるということが、それがそのまま未来に繋がっていくと、いう考えでいるということです。

(戦略監)

ほかの方。

(記者)

NHKですが、ちょっと細かいところで、あれなんですが、先ほど、どの政党にも推薦依頼は出さないっていうことでしたけれども、明日、連合も会合とか開くんですが、そういったところにも推薦依頼はもう出さないということでよろしいんですか。

(知事)

連合は、政党ですかね。

(記者)

いやー。

(知事)

それでね、働く人たちのためのものでしょ。私、先週のいつでしたかね、火曜日に出馬要請状っていうのを、市民の方たち、県民の方たちからいただきましてですね、そして、相談に乗っていただいていたというか、いろいろと出馬しなさいという要請が来ていたこともございまして、その手続きがありますから、何とかうちにということで、それではとりあえずということで、推薦書をですね、預けてございます、連合の会長さんに。中西会長さんに、はい。

(記者)

では、もう、推薦の依頼は、出しているっていうこと…。

(知事)

これはそういう手続きだそうです。応援をしたいと。しかしながら、応援するについては、出馬してもらうについては、自分たちは大きな組織なので、それなりの、手続きが要るとおっしゃったので、それはそうかもしれませんねと。これまで、同志ですね、言ってみれば。ですから、そういう人たちはいらっしゃいますよ。ふじのくにの方たちもね、いろいろと、少数では、少数与党ではありますけれども、県政のために、いろいろとご助言とか、ご指導いただいてますのでね、そういうところに対しては、義理を、私は持っておりまして、そうしたものは、義理はしっかり果たしたいと、いうふうにしてこれまでやってきましたし、今回も一緒です。

(記者)

ありがとうございます。




幹事社質問:知事選

(戦略監)

他にはありますか。

(記者)

すいません。お願いします。3期目のこの4年間を振り返ってのご自身の実績の評価と、また、ご自身で、ここは弱点というか、達成できてないからこれからも引き続き力を入れなければという、弱かったところというのはどこになりますでしょうか。

(知事)

そうですね、自分で通信簿つけないですよね。先生がお付けくださるでしょう。今回、通信簿を付けていただいたのは、ふじのくに県議団の(正しくは「ふじのくに県民クラブ」)方達が、市民の方たちにアンケートを取って、付けていただきまして、まあ、合格点だと。

これが、そういうもんじゃないかと思います。ただ、4期、いや、3期目の時にですね、医療の問題を、私、公約に掲げたんですよ。高校3年生まで無料にすると、もちろん市町のご協力が必要ですけれども。中三まではもうすでに無料だったんですね。

これを果たしました。それから、これは1期目の時にですね、先生の負担が、学校の先生の負担がですね、非常に、大きいと。そのためには、先生が、なるべく、子供に接するように、少人数学級にして欲しいと。それで少人数の基準は35人だと言われてですね。それでやってみましょうということで、中三まで全部やってしまいました。そしたら、今度は、なんと、文科省が、今年度から始めるということで。ですから、我々が10年前に始めたことを、文科省はこれからなさるということですね。こうしたことは、結果的にですね、これは、もちろん、いろんな方の意見を聞いて、そして、先生方のご意見を賜ってですね、やってきたことなんですが、こうしたことは、結果的にモデルになったんじゃないかなと、思いますね。それから、内陸のフロンティアを拓くという、これは当初は、いろいろと物議を醸したんですけども、内閣府の方からお褒めをいただいて、これ、国が決める総合特区だったものが、これが知らなかったという人たちがたくさん出てですね、県の決める推進区域っていうふうに作ったわけです。この数がですね、ものすごい数になって、そして、また、内閣府の方から、何度も、まちづくりとして大したもんだということで、賞をいただいてますが。これは、今、県境を跨いでます、山梨県の方にまで。東部の方ですけれども。そういうようなこともですね、客観的な事実としてあるかなとは思いますね。それから、まずかったことは、やはり、義憤に駆られてっていうのは、そういう形容詞はおいてですね。やっぱ失言があったというのはその通りで、これは、もう本当に反省して、無礼な発言はしないと、いうのをこれからもっと心がけていきたいと思います。

(記者)

4年前も「仏の川勝になる。」と盛んにおっしゃっていたので、その点については。

(知事)

そうですね…

(記者)

なかなか、守れなかったということでしょうか。

(知事)

よく覚えてくださってうれしいです。「仏の川勝」、その時に決めまして、翌年、翌々年と、どこかで色紙を書かされてですね。「続仏の川勝」「続々 仏の川勝」としてですね。

3年、「石の上にも三年」ということで、仏になろうということで、最近は仏教もしっかり勉強しておりまして、文字どおり、鍛えております。仏にはなりませんが。よろしいですか。

(記者)

はい、ありがとうございます。

(記者)

中日新聞です。先ほど川勝知事は、三つ、直面している課題を挙げられて、政策論争をしている場合ではないというふうにおっしゃいました。裏を返せば、政策論争をするまでもなく、こう対応することは決まっているというふうにも読み取れるんですが、となると、こう、どなたがやられても、こう、やることは変わらないというふうに取れるんですが、それで改めて知事が継続する意義というのを、教えていただけますか。

(知事)

そうですね、どなたがやられてもと言っても、新しい人が出てこられると、どうしても政策論争になりますね。誰がやっても同じだというわけにいかないというふうに思います。

やっぱり継続ということが大事で、今回の人事も60歳で定年される方も、たくさんいらっしゃいましたけれども、今回の人事の基本はですね、継続ですね。なぜかというと、静岡が危機にさらされてるからですね。そういうことで、そうですね。ここにいらっしゃる方たち、見覚えのある方たちが座ってんじゃないでしょうか。右も左もですね。横山君もそうですけども。そういう意味で、リニアの問題などは、やはり、長く当事者としてやってるということがですね、1から勉強することに比べて効率的ではあるということがございまして、私はリニアの問題に関しましては、そう簡単に私に代われる人が出てくるかなというぐらい、自分がやるべきことがあるというふうに、思っています。

(記者)

そのやるべきことというのを4期目、出馬表明された今、改めて、知事がどういうふうに考えてらっしゃるのか聞かせていただけますでしょうか。リニアの問題で、やるべきことがあるというのをどういうふうに考えてらっしゃるのか。

(知事)

基本はですね、命の水を守るということ。それから、南アルプスの自然環境を保護するという、ことですね。そこに、これを、命の水をどう守るのかと、それから、南アルプスの自然環境をどう守るのかということについては、これは専門家が47項目の中で、それぞれ項目を挙げてやってるわけです。例えば、自然環境を守るというのは、これは、生態系を維持すると、エコシステムをきちっと維持すると。それがですね、トンネルを掘れば300メートル以上、頂上の水が、つまり水位が下がると。これは、もう、それだけでですね、もう黄信号ですよね。思うんですよ。こうした具体的な問題があります。ですから、大きくは、南アルプスの自然環境を保護すると。そして、これはですね、応援団をつくりたいと思っておりまして、南アルプスは静岡県だけのものではない、また、南アルプスを行政区として持っている3県だけのものではないと。これは日本の財産であり、かつ、人類の共有財産であるとなればですね、南アルプスを保護保全するための基金等をですね、やったらどうかというのをですね、今、あなたの左側にいる織部君とか、田島君がですね、中心になってやってるわけですけども、こういう、その広がりをですね、どんどん作っていくということも、具体的な話になっていきます。ですから、水の問題については、例えば、もう、おそらく牧野さんはご存じだと思いますけども、先進坑を掘った後、出てくるであろう水、それをですね、20年ぐらいかけて、先進坑を掘ったときに出たすべての水の量を戻すんだという、そういう馬鹿げたですね。その水の戻し方をですね、提案されてるわけです。こうしたことはですね、水の戻し方として、あるいはその命の水を、この守ることに本当にふさわしい提言かというようなことですね。だから、具体的な問題に落としていくということが、今もなされているということであります。

(記者)

はい、ありがとうございます。

(幹事社)

ありがとうございました。では幹事社質問以外で質問のある社、お願いいたします。よろしいですか。




記者質問:リニア中央新幹線

(記者)

静岡新聞です。すいません、リニアの話に関連してなんですけれども。国交省の有識者会議で、これまで10回重ねられてきて、全面公開を県として求めてきたんですけれども、それに代わるものとして、議事録を公開してきたと。議事録に関して、会議をリードする座長の発言の部分が大幅に改変されていることがわかってきました。県としては、全面公開を求めていた立場かと思うんですけれども、こうした議事録の問題について、知事どうお考えになってるか聞かせていただけますか。

(知事)

まずこの議事録の問題についてですね。よく静岡新聞の大橋記者がですね。これはもう、資料まで立ち入って調べられて、そして、多くの県民に、あるいは、多くの方々にですね、知らしめたかということでですね、私も不明ながら、その議事録と座長コメントの間に齟齬があると。しかも、この齟齬はですね。どこでも議事録は作ります。そして、発言者に対してチェックを求めると、もうこれは私も何度もそういうことを経験しておりますけれども、座長コメントまでですね、各委員は見ませんよ。ですから、これ座長が見るわけですね。このコメントを作ったのが事務局だと。だから事務局と座長でですね。この事務局の意図が入ってるかのごとき、座長コメントになってるわけですね。こうしたことがわかりまして、愕然としました。それにつきましてですね。同じく愕然とした織部君が今日はここにいますので、どうしても言いたいと実は、待ってましたので、どうぞ。

(くらし・環境部 織部理事)

くらし・環境部理事の織部でございます。今資料を配らせていただきますけども、議事録の件でですね、事実関係としてどうなっているのかっていうことで、記者の皆さんにも確認いただきたいということで、その資料を作りました。左側がですね、第9回の会議における実際の委員の発言の内容でございます。右側がですね、国土交通省が作成した議事録になっております。該当の部分のところでですね。この前、大臣の会見にもありましたけども、趣旨が変更されない範囲でですね、わかりにくいところや主語をはっきりさせるというところを修正したというふうに説明されております。国交省も、趣旨を変えない範囲で修正してるっていうことを述べているんですけども。例えばですね。右側の3段落目のところですね、私は当初から大井川のっていう2行のところですね。ここの部分については、左側にはございません。その下のですね、4段落目の真ん中からその中間的な取りまとめをし、それを出す時期であると思っているというところもですね、左側にはございません。特にその時期をですね、そこで指定してるっていう発言は、左側のところではありません。特に時期であると思ってるっていうところはですね、いかにもこの議論がもう尽くされてるというようなですね、そういう印象を与えてですね、この点はちょっと趣旨を変えない範囲を超えているのではないかなというふうに考えております。問題はですね、やはりこういった本日も議事録に関する報道がございましたけども、問題はですね、やはりこのような、修正作業がですね、見えないところで行われてるということが問題でありまして、透明性がですね、やはり確保されてないというところがはっきりしたというふうに考えております。私からは以上でございます。

(知事)

織部君が怒ってるわけです。ありがとうございました。




ページの先頭へ戻る